「真夜中のドア」の意外な?歌詞の意味を解説

「真夜中のドア」は、1979年に発売された松原みきさんのデビューシングルです。松原みきさんは、1959年に福岡県で生まれ、1978年に日本テレビのオーディション番組「スター誕生!」でグランプリを受賞したことで注目されました。その後、ポニーキャニオンと契約し、翌年に「真夜中のドア」で歌手デビューを果たしました。松原みきさんは、その後も「ひとりぼっちのハイウェイ」「ネオン・トワイライト」「THE WINNER」などのヒット曲を生み出し、日本のシティポップシーンを代表する歌手となりました。残念ながら、2004年に44歳で亡くなりました。

「真夜中のドア」の作詞は三浦徳子さん、作曲と編曲は林哲司さんが担当しました。三浦徳子さんは、「さよなら」「恋人よ」「あなた」「愛の讃歌」などの名曲を手がけた日本を代表する作詞家です。林哲司さんは、「ルビーの指環」「さよなら夏の日」「恋におちて -Fall in love-」「LA・LA・LA LOVE SONG」などのヒット曲を作曲したほか、山下達郎さんや竹内まりやさんなどの有名歌手のプロデュースも行った音楽家です。

「真夜中のドア」の歌詞と意味


「真夜中のドア」は、恋人と別れた女性が淋しさを紛らわすためにレコードを聴いている様子を描いた歌です。歌詞は以下の通りです。

stay with me…真夜中のドアをたたき 心に穴があいたあの季節が 今 目の前 stay with me…淋しさまぎらわして 置いたレコードの針同じメロディ繰り返していた……

stay with me…真夜中のドアをたたき あなたが帰ってくる気がして 今 目覚める stay with me…愛してると言って あなたがくれた指輪 今も指にはめてる……

あなたは今 どこで何してる? あなたは今 誰と何してる?

stay with me…真夜中のドアを開けて あなたがそこにいる気がして 今 走り出す stay with me…愛してると言って あなたがくれた指輪 今も指にはめてる……

この歌詞から分かるように、女性はまだ恋人への想いを断ち切れずにいます。彼女は自分に嘘をついて、真夜中のドアをたたく音が恋人の帰りを告げるものだと信じています。彼女はレコードのメロディに耳を傾けながら、恋人がどこで何をしているのかを想像しています。彼女は恋人がくれた指輪を外せずにいます。彼女は真夜中のドアを開けて、恋人がそこにいると思い込んでいます。この歌詞は、切なくも美しい恋の物語を表現しています。

さらにこの曲には、普通に聴いていると気づけない、驚くような(?)深い意味が込められています。
以下の記事にわかりやすく解説していますので、この曲に興味のある方は必見です!

松原みき【真夜中のドア】歌詞の意味を徹底解釈!季節が巡ると思い出すのは…?意味深な歌詞を紐解いてみた - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
松原みき【真夜中のドア】歌詞の意味を徹底解釈!季節が巡ると思い出すのは…?意味深な歌詞を紐解いてみた - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)

 

「真夜中のドア」の世界的な再評価と影響

「真夜中のドア」は、発売当時は日本でしかヒットしなかった曲ですが、近年になって世界的に再評価されるようになりました。そのきっかけは、インターネットやSNSの普及によって、日本のシティポップが海外で注目されるようになったことです12。シティポップとは、1970年代から1980年代にかけて日本で流行した都会的で洗練されたポップスのジャンルです12。シティポップは、日本の高度経済成長やバブル景気という時代背景や、西洋音楽やジャズなどの影響を受けた音楽性が特徴です12

「真夜中のドア」は、シティポップの代表曲のひとつとして、海外のクラブDJやYouTubeやストリーミングサービスのキュレーターによって紹介されました。特に、2020年にYouTubeで公開された「真夜中のドア〜stay with me」/ 松原みき Official Lyric Video が大きな反響を呼びました。この動画は、松原みきさんの歌声と美しいイラストレーションがマッチしたもので、現在までに2,200万回以上再生されています1。この動画をきっかけに、「真夜中のドア」はSpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービスでも世界中で聴かれるようになりました。2021年1月には、Spotifyのグローバル・バイラル・チャートで1位を獲得するという快挙を成し遂げました。

「真夜中のドア」は、40年以上経った今でも多くの人々に愛される不朽の名曲です。この曲は、日本だけでなく世界中で様々なカバーやリミックスが作られています。例えば、台湾の歌手レインボウ・チャンさんや中国の歌手レイ・チェンさんが中国語でカバーしたり、インドネシアの歌手RAISAさんが英語でカバーしたりしています